これは京都市内にある鉾が京都の街中を練り歩くという祭りになっていますね。祇園祭の由来や意味についてはこちらを参考にして下さい。
京都が誇る日本三大祭の1つで7月の1~31日まで一か月をかけて行われる祭りです。
その山鉾巡行でいつも先頭を歩くことを許されているのが「長刀鉾」です。長刀鉾は一番高い鉾となっているのですが、そこに正装をした男の子が必ず乗ります。その男の子はお稚児(おちご)さんと呼ばれており、神様の代わりに祭りを仕切る「生き神様」として崇められています。
しかし、どのような理由や基準でお稚児さんを決めているのか気になったので調べてみました。
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祇園祭の稚児の決定方法
祇園祭の生き紙様として長刀鉾町へ八坂神社から養子に出されます。そこで、6月23日にお稚児さんの結納の儀式があり正式にお稚児さんとして決定をしますね。
お稚児さんは神様なので地面を歩いてはいけないと言われていますが、それは7月13日に十万石大名の位である正五位少将を授かり、7月17日のお位返しの儀までの間の事。
でも、正五位少将の間は母親がお世話することも許されず、食事を運ぶのも、お世話するのもすべてを男性(父親や祖父など)がします。もちろん、女性が作ったものも食べてはいけない決まりとなっています。
基本的な選抜の理由は謎となっています。表には出てきませんが、お稚児さんは長刀保存会によって京都の資産家の中の8~10歳の男の子をえらびます。
立候補などは一切なく、秘密に裏で進められているみたいですね。ちなみに、過去1年以内に不幸があった家族は選定から外されるみたいです。
候補の家庭がある程度決まっていますので兄弟関係で選ばれることもあるみたいですね。
祇園祭の稚児にかかる費用
実はこれ有名な話になっていますね。これはあくまでも憶測になりますが、費用に関しては約2,000万円かかると言われています。
噂では稚児に選ばれた家のお母さんの着物を呉服屋が用意をするだけで1年間の売り上げになると言われており、お稚児さんの儀式ごとにいろいろな品を購入しなければならないため巨額のお金が動くとも言われています。
真相は謎ですが、資産家や御曹司の男の子が選ばれる理由はそこにあるのかもしれないですね。祇園祭をさらに楽しむマメ知識をして持っておいてください。